おサイフケータイ、便利ですよね。 私はモバイルSuicaとQUICPayを常用しています。財布を忘れても動じずに生活できる、素晴らしいことだと思います。
しかしながら先日、ある問題が発生しました。
ICカードとスマホを一緒に持てない
今年度より私の所属する研究室の鍵が学生証をタッチする形式になったのです。最初は「パスコード要らず!」と喜んでいたのですが、少しして気づきました。学生証を忘れると詰むということに。 そのため今まで学生証は財布に忍ばせていたところ、絶対に忘れないようスマホに格納することを決心しました。
前提条件
この記事の前提条件は以下になります。
スマホにカードを入れる方法
スマホにカードを格納する方法は主に2つ存在します。
1. 手帳型ケース
手帳型ケースでは、スマホの画面側となるカバーにカードを収納するポケットがついていることが多いです。しかし実際に利用してみると3つほど課題が見つかりました。
カバーを後ろに回すとNFCが反応してしまう
片手でスマホを持つため、画面側のカバーを背面に回すとがっつりNFCが反応します。Pixel特有かもしれませんがICカードを背面にキープするとNFC機能が落ちます。これでは日常使いには耐えません。
カードを背面に置くとNFCが反応してバイブが鳴るのですが、それをずっと繰り返すとそのうち鳴らなくなります。このときスマホ側のNFCは機能不全に陥っているため、改札もレジも全力で引っかかることができます(数回やらかした)。
手帳型ケース、左手で持つように設計されてない
この手のケースは基本左開きなので左利きには非常に持ちづらい。NFCが反応しないようカバーを開いて使うことも許されないのだ。
そもそも手帳型ケースが好きじゃなかった
重いし厚いし手間だし...
ということで手帳型ケースは却下です。
2. 背面にカードを収納できるケース
スマホの背面にポケットをつけられるケースが売られています。これであればカバーを開くこともなく、おサイフケータイと同じ要領でタッチすることも可能です。
同じ要領で...?
そう、これの問題点は機種によってはスマホのNFCと完全に被ってしまう、ということです。iPhoneなどはNFCが上端についているため干渉しないのですが、私の使っているPixel 6aは完全に被ります。
ケースにそのままICカードを入れたが最後。どっちも使えなくなります。
Pixel 6aとICカードを一緒に持ち運ぶのは無理なのでしょうか...
アイデア: スマホとICカードが通信できなくすればよい
現在の問題点は、ICカードとスマホが密着することで常時通信が発生し、結果利用不能になってしまうということでした。つまり密着しないまたは通信が発生しないようにすればよいわけです。
NFCの通信を遮断する & カードとスマホの間に入る薄さ → アルミホイルだ!
ということでアルミホイルを仕込んでみたいと思います。
アルミホイルをケースに仕込む
ケースはこちらを利用しました。
Pixel 6aのNFCの位置はこんな感じです。ここで注目してほしいのは、赤点線の部分です。この部分であれば結構Felicaが反応してくれます。 アルミホイルをICカードとスマホの間に仕込んでも、スマホのNFCが完全に覆われたら意味がありません。しかしこの赤点線の一部を開けておけばFelicaは利用できるというわけです。
ケースとスマホの間にアルミホイルを仕込みます。ここで左寄せにしているのは、赤点線の右側を空けてFelicaの反応場所を確保することと、ICカードの出し入れでNFCが反応しないようにするためです。
ケースを付けたとき、アルミホイルの位置は以下のようになります。ICカード側は案外中心しか反応してくれないので、ICカードの中心とアルミホイルがオーバーラップしていれば問題ありません。
カードを入れるとこんな感じです。Felicaも動きます。これでスマホとICカードを一緒に持ち運びたいという夢が叶いました!
P.S. Felica感度の改善
上の状態でしばらく運用したのですが、如何せんFelicaの反応が悪い。改札を通るのに50%の確率で1~2秒待たされます。恐らく原因はFelica反応場所が小さいということです。
少し考えて、カードがスマホの中心に存在する必要はないのでは?という部分に至りました。
メモ帳を5mm幅程度に折りたたみ、ポケットの底に装着。左側にFelicaの通るスペースを用意しました。
この改善によって改札をスムーズに通過できるようになりました。